ゆるく考えよう

1年半くらい前に偶然知った、ブロガー id:Chikirinさんの初著書。
RSSに登録して1年半分はほぼ全部読んでいたけど、改めて購入。

気になった記事はいくつもあるけれど、特に下記がお気に入り。

・やめる決断ができれば、はじめられる。
Blog見つからず。

本より引用
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日本の組織や人の特徴のひとつは「やめる決断が遅い」ことです。
この仕事じゃないよ、俺の人生の時間を投資すべきは」と思えば、入社1年目でも転職する欧米に対して、「石の上にも3年は我慢」の日本。
思考を止めて惰性に身を委ね、昨日と同じことを淡々と進めるのは楽な事、何かを変えるにはエネルギーが必要で、誰かが泥をかぶらないと大きな変化は起こせない。変化を起こす人がリーダー。

欧米では、「変化させる人」こそリーダーですが、
日本では「できるだけ混乱を起こさない事がトップの務め」
こうして日本は「誰も終わりを決められない国」になってしまっています。
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仕事も習慣も性格もそうですが、日本には我慢や忍耐を美学とし、変化を嫌う文化がある。横並び主義。思い当たる事が多々あります。。

何かを変えようとした時の反発や、変化できない事への諦め感、そういうのが苦手なんだよな。。 ドラスティックに変わればいいのにと思ってしまう。はい、反発されやすいタイプです。


・「所有という時代遅れ」
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100622

レンタルやクラウドが進化し、所有する事にメリットが減り、
将来的には、貧乏人程 物を持つようになるかもね、というエントリ。
個人的には本が一番多いので、電子化検討してる所です。サイズ的にはPCに全部入るはずだもんな。。 所有欲はあまりないです、それより経験や実体験、実績がほしいタイプ。


・若者、アウト!
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100214

年40万人のペースで年金受給者が増えていますが、
高齢者向けのビジネスが繁栄しています。
希望月収15万円、スキルアップを望まず、体に負担のかからない単純作業は高齢者にどんどんうつるのと同時に、若者への仕事はさらに減る、というエントリ。
国内市場が縮小し、新興国に移るのは明らかなので、
個人的に若い世代はどんどん海外にでればいいんじゃないか、と思ってたりします、はい、自分も出なきゃ。若いかは別にして。


・「ゴールドカラー」の登場 (人生の半径)
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20050903
旧来のブルーカラー、ホワイトカラーとは別で、ゴールドカラーという階級が生まれている。国をまたいで仕事をする階層。ゆくゆく、ホワイトカラーが二極化していくというエントリ。

ノマドワーカーとゴールドカラーは同じ階層なのか?という所に興味があったりします。最近のエジプトデモで毎日BBCつけていますが、英語圏の人はどこにいても難なく情報入手できるんだよなぁ。こちとらTwitterで追っかけるのがやっとなのに。。


・「人脈づくり」は多分無意味です
Blog見つからず。

いろんな人と知り合うより、魅力的な人になった方がいいよ、というエントリ。その通りです。ユーモアも専門性も人間性も大事だよね。


・旅の効用
旅のBlogはいくつもあるのでどれか不明。

自分がいかにちっぽけかを再確認できる、というのが旅の効用という内容。
人それぞれだと思いますが、異文化を体験した時の感覚というのは、絶対に本人でないとわからないし、いくら本を読んでもわからないんですよね。
タイに行った時に痛烈に感じました。その時のブログはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/uk_pin/20100222/1266841170


最近自分に足りないのは、旅。 あぁベトナム行きたい。本当に。


本には未掲載ですが、はっと考えさせられたエントリー
・“仕事より人が多い”ということ
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090908


上記の話と重なるかも。IT化が進み、効率化を追求していった事で、
仕事より人が多い状況になっている、日本では特に、というエントリ。
自分の世代も微妙だけど、子供たちの世代はさらに市場が縮小するんですよね、心配なのはななみー(姪っ子)。ななみーが楽しく成長し、行動できるようにする為に、海外を含めた道をつくりたい、というのもちょっとある。


・市場として捨てられた日本
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090805
日本の未来予想、市場として魅力が減る事で、製薬会社からの優先順位も下がり、後回しになっていく、というエントリ。
中国で生まれていたら、もっと早く薬を投与できたのに。

これはあと10年か15年先か、実現するのはまだ先だと思うけど
遠い先の未来も見据えて今動く、という事を考える事もたまには大事だなぁと思います。


ちきりんさんは 自分の以前からのテーマである、
「再利用できるアウトプット+継続性」の代表格だと思っているので、
こういったクオリティの高いエントリを継続していけるようになりたい、と改めて思えました。

個人的にはおすすめの本です。