理想の雇用について考えてみる

<就活>廃止時代の採用サイトはどうあるべきか
http://fukui.livedoor.biz/archives/2313909.html

このサイトが目に入り、自分なりに雇用について考えてみた。


現状一番の問題は、面接で全て決まってしまう事。
2回、3回と万全を期して繰り返し面接をするのは理解できるが
ある程度のリテラシーがあればSPIはどーって事はなくて、
単に印象が良いか悪いかでしかない。


入社後、本人のやりたい仕事と実際の業務のギャップがあっても辞める事には躊躇し、ずるずると足の引っ張り合いになってしまう。
70〜80年代頃の、将来安泰と思えた時代ならそれでも続ける気にもなるが、
今は事情が違う。


最近の若い人は3年で辞めるといったフレーズが一人歩きしているが、
根本の問題は、本人がやりたい事と実際のギャップが、入社しないとわからないということ。海外ニートさんの言葉を借りれば、社畜になる事をよしとせず、本人の意思を重視する為に退職するのであって、頭ごなしに忍耐力が足りないという話にはならない。


今回取り上げたブログにあるように、企業が社内教育に力を入れれなくなったとするなら、やはり面接の前段階で、本人の方向性や能力が開示され、
企業と本人のミスマッチを出来る限り減らしていく必要がある。


オンラインの職業安定所なり大学なりで能力が開示され、
企業が欲しい能力もオンラインで明らかにし、それに特化した訓練をする事で
認識・能力のズレを徐々に縮めていく。


転職者も同様、一旦職業安定所などに登録し、客観的な能力を判定し、
望む企業が求めるスキルとそのギャップを認識し、出来る限り差分を埋めた状態で面接にこぎつける。


いや、面接も不要にできるかも知れない。TwitterなりSNSなりで
事前にやりとりできれば形式ばった面接は不要になるはず。
企業を選んだ理由や、本人の得意な事ってのは建前なんで、
そんな事を聞く必要もないし、はなから採用する気のない面接も不要になる。


企業側としても新社員の能力が始めからわかっているので
それに応じた給与を設定する事もできるし、
始めから高額の給料を提示する事で
能力の高い人財(人材という漢字は嫌いなので)を
確保する事ができる。例えばTOEICなら900以上とか。


こうなった場合、どれくらいの期間、訓練を受ける必要があるか、またあまりにもギャップがある場合、どこかで線引きをする必要がでてくる。
最長でも1年というところだろうか。
TOEICで言えば、400の人が800を求める企業に入るには相応の努力が必要だが、英語訓練に特化すれば1年で400上げる事も不可能ではないだろう。
(もちろん実践的な訓練を継続的に実施する必要があるし、実際にそんなシステムがあれば日本人の英語力はもっと上がっているはずだけど。)


1年で400上げれないものの、本人がどうしても行きたいと希望するなら
"繋ぎ"の仕事も必要だろう。


また、ギャップを埋めるとして、いつの段階から実施するのか。
理想を言えば高校くらいからシフトして欲しい。
大学受験を目標にした授業はいい加減やめて
より実践的で効果がわかる授業に転換するべき。


古文/漢文/地学などの実社会ではまず使わない学問を削って、
簿記と英語、経営学マーケティング、プログラミングに注力すべき。


明確な目的、目標が学生・企業ともに見えるのが理想だろうとふと思った。

追記
最近就活について言及する記事が増えてる、そんな時期なんだろうけど。
現在のシステムがおかしいという事を気づいている人も沢山いるが、企業側はそれを変える勇気も気力もないのかも。
http://d.hatena.ne.jp/elm200/20100125/1264407374
http://d.hatena.ne.jp/nagano_haru/20100124/1264349181